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「少しのお酒なら健康にいい」は血圧にも当てはまる?最新研究から分かった新常識

[2026.03.18]

ハイサイ!安謝ファミリークリニック院長の高良です。
お酒と血圧の切っても切れない関係について、2025年に発表された最新の重要な研究データ(※1)をもとにお話しします。

「適度な飲酒は体にいい」と聞いたことがある方も多いかもしれませんが、こと「血圧」に関しては、少し事情が違うようです。

 日本人の大規模調査で判明:お酒を減らすと血圧はどうなる?

今回の研究は、日本の健康診断を受けた約4万人を対象とした非常に信頼性の高いものです。「お酒を飲む量を減らした人」の血圧が、その後どう変化したかを詳しく分析しました。

その結果、驚きの事実が分かりました。

  1. 「減酒」はすぐに数字に表れる

    お酒を飲む量を減らすと、男性でも女性でも、その後の血圧がはっきりと改善しました。

  2. 「ちょっとだけ」の人にも効果あり

    もともとお酒を飲みすぎていた人だけでなく、「もともと適量(1日1合程度)だった人」がさらに量を減らした場合でも、血圧が下がる効果が確認されたのです。

つまり、血圧にとっては「適量なら飲んでも大丈夫」ではなく、「飲めば飲むほど上がり、減らせば減らすほど下がる」というシンプルな関係があることが分かりました。


💡 診察室でよくある質問:お酒とどう付き合えばいい?

Q. 「1日1杯の晩酌」もダメですか?

ダメというわけではありません。ただ、「1杯なら血圧に良い」ということはなく、その1杯を控える(あるいはさらに減らす)ことで、血圧のコントロールがよりスムーズになる可能性があります。

Q. お酒を減らすと、どれくらいで効果が出ますか?

個人差はありますが、お酒を控えてから数日から2週間程度で血圧が下がり始めることが多いです。

Q. 禁酒しないと意味がないですか?

いえ、今回の研究のポイントは「完全にやめる」ことだけではなく、「今より減らす」だけでも効果があるという点です。例えば、「週に2日の休肝日を作る」「1回の量を半分にする」といったスモールステップが、血管を守る大きな一歩になります。


🩺 医師からのアドバイス:無理のない「減酒」のコツ

いきなり「今日から一滴も飲まない!」と決めるとストレスが溜まり、逆に血圧を上げてしまうこともあります。まずはこんな工夫から始めてみませんか?

  • 「チェイサー(お水)」をセットにする: お酒と同じ量の水を交互に飲むことで、満足感を保ちながらアルコール量を抑えられます。

  • ノンアルコール飲料を活用する: 最近は非常に美味しいノンアルコールビールやサワーが増えています。

  • 記録をつけてみる: 飲んだ量をカレンダーに書くだけで、「昨日は飲んだから今日は控えよう」という意識が自然に働きます。

「血圧の薬を増やす前に、まずは少しだけお酒を減らしてみる」。

そんな選択肢が、あなたの血管を若々しく保つための近道かもしれません。

気になることがあれば、次回の診察時にぜひお気軽に相談してくださいね!


今回の紹介した論文はこちらです。
(※1) Suzuki T, et al. J Am Coll Cardiol. 2025 Nov 25;86(21):2031-2044.

 

 

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