【注意】福岡県で麻しん(はしか)患者が増加中 ― 感染力とワクチンの重
ハイサイ!安謝ファミリークリニック院長の高良です。8月に入ってから、福岡県内で5人の麻しん患者が確認されました。
福岡での話ではありますが、沖縄とも人の移動が多い県になります。麻しん(はしか)は非常に感染力が強いウイルス性の病気で、特に妊娠中の方やワクチン未接種の方にとって深刻なリスクとなりますので今回注意喚起したいと思います。
本記事では、麻しんの特徴、合併症、感染力、そして予防のためのワクチンについてわかりやすく解説します。
麻しん(はしか)とは?
はしか(麻疹)は麻疹ウイルスによる感染症で、発熱・咳・鼻水のあとに発疹が出るのが特徴です。
自然に治る病気ではなく、重い合併症を起こす可能性があります。
主な症状
-
高熱(39~40度)
-
咳・鼻水・目の充血
-
体全体に広がる発疹
-
一度かかるとほとんどの人は再感染しませんが、重症化リスクが非常に高い病気です
.
図1:コプリック斑と麻疹に特有な白斑です 図2:腹部の発疹です 図1,2 引用CDCより
麻しんの感染力
麻しんは「空気感染・飛沫感染・接触感染」のすべてで広がります。
-
1人が感染すると平均16人にうつすほどの強力な感染力
-
同じ部屋にいるだけで感染する可能性
-
換気が不十分な建物内では、患者さんが退室した後もしばらく空気中にウイルスが残り感染することがあります
感染力をイメージしやすい例
-
インフルエンザの約10倍
-
水痘(水ぼうそう)と並ぶ、「最強クラスの感染力」
-
「同じ建物にいるだけでうつる可能性がある」
感染力がある期間
麻しんの患者さんは、
-
症状がでる1日前(発疹が出る4日前から)
-
解熱後3日間程度(発疹が出てから4日後まで)
ウイルスを排出しており、この間は周囲に感染を広げる危険があります。
麻しんの合併症
| 合併症 | 頻度・リスク |
|---|---|
| 肺炎 | 最も多い合併症 |
| 中耳炎 | 小児で多い |
| 脳炎 | 約1,000人に1人、後遺症や死亡の危険あり |
| 妊娠中の感染 | 流産・早産・胎児の死亡リスク |
ワクチン接種の重要性
子どもの場合
-
日本では MRワクチン(麻しん・風しん混合) が定期接種となっています
-
1歳時と小学校入学前(5〜6歳)の2回接種が基本です
-
接種により95%以上の人が免疫を獲得します
大人の場合
-
1972年以前生まれの方はワクチン未接種の可能性があります
-
1回接種世代(1970年代後半〜1990年代前半生まれ)も免疫が不十分な場合あります
-
抗体検査や追加接種を推奨(抗体検査も安くはないので、追加接種が早いかもしれません)
妊娠中の方へ
-
妊娠中はワクチンを接種できません(生ワクチンだからです)
-
周囲の家族や職場の方がワクチンを受けて、妊婦さんを守ることが大切です
-
発熱や発疹が出た場合は早めに医療機関へ相談してください
まとめ
-
麻しんは空気感染で広がり、同じ建物にいるだけで感染する可能性があるほど強力
-
感染力は発疹の出る前から約1週間持続
-
子どもも大人も、確実なワクチン接種が最大の予防策
感染拡大を防ぐために、ご自身と大切な人を守るためにワクチン接種を検討してください。
