メニュー

インフルエンザワクチンについて

[2024.10.01]

 ハイサイ、院長の髙良です。コロナ後はインフルエンザが2期的に流行するようになり、近隣では夏からの流行が続いております。昨年のことを考えると1~2月あたりにも再流行する可能性も考えており、今年の分のインフルエンザワクチンの接種が始まりましたのでインフレンザワクチンについてQ and A方式でまとめてみました。

                               ※AIで作成した画像です。

Q1  インフルエンザワクチンってどうやって作ってるの?

 長々と書いても難しいので簡潔に書いていきます。
 ①ワクチンに使われる株をWHOの推奨株を参考に決定します。
  今年は A/ビクトリア 以下略、A/カルフォルニア 以下略
      B/プーケット以下略、B/オーストラリア 以下略  の4株です。(大体毎年4株です。)

 ②選んだウイルスを鶏の卵に注射し、増やしてもらいます。
 ③増やしたウイルスを特殊な加工で不活化(感染力をなくす)しワクチンができます。

Q2 インフルエンザワクチンってどの程度効果ありますか? どのくらい長持ちします?

 効果は、ワクチンの株と実際に流行した株が一致しているかどうかで変動はありますが
 ・6 歳未満では 1回接種で33~57%, 2回接種で41~63% 
 ・3歳未満では1回接種で73~83%
 ・15~65歳では約60%
 ・高齢者では34~35%   ただし死亡阻止に関しては82%

※ここでいうX%は、ワクチンを接種していれば、その中のX%はワクチンを接種していれば罹患しないで済んだはずであるという意味

 ・持続効果については接種から2週間後~5ヶ月間程度

Q3 今年もうインフルエンザかかったんですけど、打つ意味ありますか?

 あります。
 昨年は、1つの流行時期に2株のA型インフルエンザが流行り2回かかった方もいらっしゃいました。また、コロナ後は1年に2回流行が起こるなど変則的になっています。
    つまり、今回かかったインフルエンザの株とは違う株のインフルエンザが流行したた場合は再感染のリスクがあるからです。一度かかると行事や旅行などにも支障が出てきますので、ぜひご検討ください。

Q4 インフルエンザワクチンは接種したらすぐに効果が出ますか?

 Q2にも記載しましたが、接種の2週間後から効果が出ます。
 ちなみに昨年、私はワクチン接種の翌日から発熱しインフルエンザ発症しました。

Q5 卵アレルギーの人は注射してもいいんですか?

 Q1で記載した通り鶏卵を使用しワクチンは作っていますので微量な卵の成分が混入します。しかし微量であるため米国では卵アレルギーの既往があってもインフルエンザワクチンは推奨するとなっていますし、実際に卵アレルギーがある方と卵アレルギーのない方のインフルエンザワクチン接種後の副反応を比較した研究では、副反応の頻度に差はなかったと報告されており安全であると思われます。

Q6 注射じゃない点鼻のインフルエンザワクチンが今年からできるってきいたんですけど?

 点鼻のインフルエンザワクチン今年から国内流通(以前は個人での輸入のみ)するようになりました。実績のある薬品卸業者が流通させるようになったため、安全な(徹底された温度管理などの輸送状況)ワクチンになっているとは思います。
 注射がどうしても嫌でできないといった方には朗報だとは思います。
 1点だけ注意点がございます。点鼻のインフルエンザワクチンは不活化(感染力のない)ワクチンではなく、弱毒ワクチンです。1~2%程度、実際に発熱しインフルエンザを発症される方の報告があるようです。そこのリスクを十分考えられてから受けられた方がいいと思います。(逆に考えると99~98%大丈夫ってことではありますが)
 当院では、そこのリスクを許容するかどうか悩ましく今の所点鼻ワクチンの在庫は持っておりません。

 何かインフルエンザワクチンでわからないことがありましたら来院された際にでもお気軽にお声かけください! (院長は昨年の反省からもうすでにワクチン接種しました。)

 

 

 

 

 

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME