健診で「脂肪肝」を指摘された方へ。自覚症状がないからと放置していません
ハイサイ!安謝ファミリークリニック院長の髙良です。
健康診断の結果表を見て、「肝機能の数値(AST・ALT・γ-GTP)が少し高め」「軽度の脂肪肝」と書かれていたものの、「特に体調は悪くないから大丈夫だろう」とそのままにしていませんか?
実は、肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、炎症や線維化が進んでも初期には痛覚や強いだるさなどの自覚症状がほとんど現れません。しかし近年、脂肪肝に対する医学的な位置づけは大きく変わりつつあります。
最新ガイドラインで変わった「脂肪肝」の考え方|MASLD(マッスルディー)とは?
これまで、お酒をあまり飲まない人の脂肪肝は「NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)」と呼ばれていました。しかし、日本消化器病学会 ガイドライン一覧に示されている通り、現在では「MASLD(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患/マッスルディー)」という新しい名称と診断基準が導入されています。
これは、「お酒を飲まないこと」を基準にするのではなく、「脂質異常症、高血圧、高血糖(糖尿病予備群)、肥満などの生活習慣病に伴って起きる全身の代謝トラブル」として肝臓の脂肪蓄積を捉え直したものです。
単に「肝臓に少し脂がついている」というだけの問題ではなく、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中、そして将来的な肝硬変・肝がんのリスクに直結する重要なサインであることが分かってきました。
今日からできる3つの生活改善
脂肪肝・MASLDの段階であれば、生活習慣の見直しによって肝臓の状態を改善させることが十分に期待できます。まずは以下の3点から見直してみましょう。
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糖質と間食のコントロール 清涼飲料水、果汁ジュース、菓子類に多く含まれる果糖や単純糖質は、肝臓で中性脂肪へと急速に変換されます。水分補給はお茶やお水を中心にし、寝る前の間食は控えましょう。
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食事の質とスピード 野菜や海藻などの食物繊維を最初に食べる「ベジファースト」を意識し、早食いを防ぎます。腹八分目を心がけることが肝臓への負担を減らす基本です。
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日常の活動量を増やす ウォーキングや軽い筋力トレーニングを週に合計150分程度行うことが推奨されます。通勤時に階段を使う、1駅分歩くなど、日常の動作を少し増やすだけでも効果があります。
クリニックを受診する目安と検査の流れ
厚生労働省の特定健康診査などで肝機能の「要再検査」「要精密検査」の判定が出た場合、自己判断で放置せず、内科・消化器内科を受診してください。
クリニックでは以下のような診療を行います:
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詳細な血液検査:肝機能数値だけでなく、血糖(HbA1c)や脂質、肝臓の線維化リスクの評価
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腹部超音波(エコー)検査:苦痛なく数分で肝臓の脂肪蓄積の程度や胆のう・膵臓などの状態を確認
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生活習慣病の総合的な治療:必要に応じて食事・運動指導や内服治療を組み合わせたサポート
まとめ:大切な肝臓を守るために、まずはお気軽にご相談ください
脂肪肝は、身体が出してくれている「生活習慣を見直す絶好のチャンス」です。自覚症状がない初期のうちに対処することで、将来の重い病気を未然に防ぐことができます。
健診結果表をお手元にご用意の上、お気軽に当院の一般内科・消化器内科へご相談ください。
