最近インフルエンザB型が増えています。ところでB型って? 医師が解説します
ハイサイ!安謝ファミリークリニック院長の高良です。
最近の外来診療では、インフルエンザB型陽性の患者さんが目立つようになってきました。その際によく聞かれるのが、
「B型って何ですか?」
というご質問です。
この記事では、インフルエンザB型について、わかりやすく解説します。
インフルエンザA型・B型とは?
インフルエンザウイルスにはいくつかの型がありますが、人に流行するのは主にA型とB型です。
インフルエンザA型の特徴
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毎年流行の主役になりやすい
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ウイルスが変異しやすい
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大流行(パンデミック)を起こす可能性がある
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流行の開始が早い(12月〜1月が多い)
インフルエンザB型の特徴
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主に人の間でのみ流行
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変異はA型より少なめ
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流行が遅れてくることが多い(2月〜3月)
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学校・家庭内で広がりやすい
👉 「A型は強い、B型は軽い」というイメージを持たれがちですが、症状の重さに明確な差はありません。B型でも高熱や強い倦怠感が出ることはよくあります。
症状に違いはあるの?
A型・B型ともに、以下のような症状がみられます。
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38℃以上の発熱
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頭痛、悪寒
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全身のだるさ、筋肉痛、関節痛
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咳、のどの痛み、鼻水
症状だけでA型かB型かを見分けることはほぼ不可能で、診断には迅速検査が必要です。
治療法はA型もB型も基本的に同じ
患者さんからよくある誤解のひとつが、
「B型は治療が違うんですか?」
という点です。
結論として、治療方針はA型もB型も基本的に同じです。
主な治療内容
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抗インフルエンザ薬(内服・吸入・点滴など)
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解熱鎮痛薬などの対症療法
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十分な休養と水分摂取
ウイルスの型よりも、発症からの時間・年齢・基礎疾患の有無などを考慮して治療を選択します。
同じシーズンにA型・B型の両方にかかることはある?
これは意外と知られていませんが、
👉 同じシーズンにA型とB型の両方に感染することはあります。
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A型にかかったあと、数週間〜数か月後にB型に感染
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「一度インフルにかかったから大丈夫」と油断してしまう
というケースが実際にみられます。
特に、B型はシーズン後半に増えるため、A型罹患後も引き続き注意が必要です。
予防で一番大切なのはやっぱりワクチン
インフルエンザ予防の基本は、やはりワクチン接種です。
インフルエンザワクチンのポイント
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A型・B型の両方に対応
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重症化や合併症を防ぐ効果が期待できる
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100%防ぐわけではないが、かかっても軽く済むことが多い
加えて、
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手洗い
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マスク着用
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十分な睡眠
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体調不良時の外出を控える
といった基本的な感染対策も重要です。
まとめ|B型が増えてきた今こそ正しい知識を
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インフルエンザにはA型とB型がある
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症状や治療法に大きな違いはない
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同じシーズンにA型・B型の両方にかかることがある
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予防の基本はワクチン接種
インフルエンザB型が増えてくる時期こそ、
「もう一度かかる可能性がある」ことを意識して、引き続き予防を心がけましょう。
気になる症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
院長からのひとこと
インフルエンザは「一度かかったから安心」と思われがちですが、A型とB型は別物です。実際に同じシーズンに両方に感染する患者さんも少なくありません。B型が増えてくる時期こそ、体調の変化を見逃さず、無理をしないことが大切です。予防の基本はワクチンと日常の感染対策。少しでも不安があれば、早めにご相談ください。
