著名人のニュースから考える「大腸がん」~早期発見と大腸カメラで防げる未来~
ハイサイ!安謝ファミリークリニック院長の高良です。
最近、ニュースなどで著名な方々が大腸がんを患われていること、そして悲しいことに命を落とされた訃報を目にすることが増えました。多くの方々に親しまれている方々のニュースに、胸を痛められた方も多いのではないでしょうか。
特に内視鏡医である私にとって、こうしたニュースに触れるたび「もし事前に大腸カメラを受けてポリープのうちに摘出できていたら…」「早期に発見できていれば違う未来があったのではないか…」と、悔しさと残念な気持ちでいっぱいになります。
今回は、皆様に「自分の体、そして大切な家族の体」を守っていただくために、大腸がんのデータと検査の重要性について改めてお話しさせていただきます。
1. 大腸がんは「早期発見」できれば怖くないがん
「がん」と聞くと非常に恐ろしいイメージがありますが、実は大腸がんは早く見つけることができれば非常に治りやすい(予後が良い)がんです。
国立がん研究センターのデータによると、大腸がんの全段階における5年相対生存率は69.9%となっています。
これが早期(Stage I)で発見された場合、5年生存率は93.0%(約93%)にまで跳ね上がります。
国立研究開発法人国立がん研究センターより引用
国立研究開発法人国立がん研究センターより引用:2016年~2018年診断例
他のがんと比べても、早期に治療を開始できれば非常に高い確率で完治を目指せる病気なのです。
しかし、なぜ多くの方が進行してしまうのでしょうか?
それは、大腸がんは初期段階ではほぼ無症状だからです。便に血が混じる、お腹が張る、便が細くなるといった自覚症状が出た時には、すでに進行してしまっているケースが少なくありません。
2. 「ポリープ」の段階で切除すれば、がんは防げる!
大腸がんの多くは、最初からいきなり「がん」として発生するわけではありません。多くは「良性のポリープ(腺腫)」が数年かけて徐々に大きくなり、がん化するというプロセスをたどります。
つまり、がんになる前の「ポリープ」の段階で大腸カメラを使って切除してしまえば、大腸がんの発症そのものを未然に防ぐことができるのです。
国内外の研究(米国のNational Polyp Studyや日本のJapan Polyp Studyなど)でも、内視鏡でポリープを切除することで、大腸がんの発症率が約76~90%も減少することが報告されています。
大腸カメラは単に「がんを見つける」だけでなく、「がんを予防する」ための強力な治療ツールでもあるのです。
3. 沖縄県民の皆様へ:受診率向上を目指して
以前のブログでもご紹介しましたが、沖縄県は大腸がんによる死亡数が他県と比べて高く、一方で大腸がん検診の受診率は全国的に見ても低いという現状があります。
日々の仕事や家事・育児で忙しく、「自分は元気だから大丈夫」「検査が怖い・痛そう」と後回しにしてしまうお気持ちも非常によく分かります。
しかし、大腸カメラでポリープがない状態(または全て切除した状態)を確認できれば、その後5年ほどは安心して過ごせるという報告もあります。
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40歳を過ぎたら、まずは年に1回の便潜血検査(検診)を!
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便潜血で陽性が出た方、またはお腹の違和感・血便がある方は、躊躇せず大腸カメラを!
当院では、できる限り痛みの少ない・苦痛のない内視鏡検査を心掛けております。「少し不安だな」という段階でも構いませんので、どうぞお気軽にご相談ください。
大切な人生と健康を守るために、ぜひ一度ご自身の体のメンテナンスを考えてみてくださいね。
大腸がん検診や大腸カメラの重要性に関して以前ブログでも紹介しています。そちらもぜひご一読ください。
