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那覇市で新型コロナウイルス感染が再拡大の兆し

[2025.06.16]

ハイサイ! 安謝ファミリークリニック院長の高良です。

 梅雨が明け、本格的な夏の訪れを感じる季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。   
 さて本日は、皆様の健康を守る立場として、少し懸念していることについてお伝えしたく、ブログを書いております。それは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の再拡大の兆候です。

 当院でも、この数ヶ月で感染が確認される方の数が再び増加傾向にあります。

当院における新型コロナウイルス感染者数の推移

まずは、当院の発熱外来で新型コロナ陽性と診断された方の月別人数をご覧ください。

2月 (13人): █████████████
3月 (25人): █████████████████████████
4月 (25人): █████████████████████████
5月 (23人): ███████████████████████
6月 (23人): ███████████████████████ (※6月16日現在)

 ご覧いただくと分かるように、2月から3月にかけて倍増し、その後も高い水準で推移しています。
そして、最も注目していただきたいのが今月、6月の数字です。まだ月半ばにもかかわらず、すでに先月1ヶ月分とほぼ同数の方の感染が確認されています。このペースが続けば、今月は50人近くに達する可能性もあり、明らかに感染の波が大きくなっていると言わざるを得ません。

 なぜ今、再び増加しているのか?沖縄を取り巻く状況

この増加は、那覇市や当院だけの話ではありません。いくつかの要因が考えられます。

  1. 新たな変異株の出現
    最近では中国で「XDV」系統などの新たな変異株が主流となり、感染力が高いとされています。一方で重症化率はこれまでのBA.5やXBB系統と同程度か、それ以下とみられています。しかし、今年はワクチン補助がなく接種率が低いため高齢者に対してどのような影響が出てうるか注視したと思います。

  2. 免疫の減衰
    最後にワクチンを接種してから、あるいは感染してから時間が経ち、体内の免疫が少しずつ低下している方が増えていると考えられます。

  3. 交流の活発化とアジア近隣諸国の流行
    沖縄は、国内外から多くの観光客を迎える日本の玄関口です。現在、お隣の台湾や中国、韓国といった東アジア地域でも、新たな変異株による感染の波が報告されています。人の往来が活発になることで、ウイルスが持ち込まれ、広がりやすい環境にあることは否定できません。

今、私たちにできること ~改めて基本に立ち返る~

 「またか…」とうんざりする気持ちになる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、重症化を防ぎ、大切な家族や友人、そして私たち自身の日常を守るために、今一度、基本的な感染対策の徹底をお願いいたします。

 特に、高齢の方や持病をお持ちの方は、感染すると重症化するリスクが依然として高いです。周りの方が「うつさない」配慮をすることが、地域全体の医療を守ることにも繋がります。

【院長からのお願い:5つの基本対策】

  1. 丁寧な手洗い・手指消毒
    :外出後、食事前など、こまめな手洗いが最も効果的です。

  2. 効果的な換気
    :室内にウイルスが滞留しないよう、定期的に窓を開けて空気を入れ替えましょう。特に人が集まる場所では重要です。

  3. 適切な場面でのマスク着用
    :医療機関や高齢者施設を訪問する際、また混雑した公共交通機関や室内では、マスクの着用がご自身と周りの人を守る有効な手段です。

  4. 体調が悪いときは「休む・相談する」勇気
    :発熱、喉の痛み、咳、倦怠感など、少しでも「おかしいな」と感じたら、無理をせず仕事や学校を休み、外出を控えてください。そして、かかりつけ医にご相談ください。

  5. ワクチン接種の検討
    :重症化予防効果が期待されます。接種については、お気軽にご相談ください。

ご不安な方は、いつでも当院にご相談ください

当院では、引き続き感染対策を徹底し、発熱外来を継続しております。
「これってコロナかな?」「家族が感染したけどどうしよう」など、ご心配なことがあれば、どうぞ一人で抱え込まずにご連絡ください。

 

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