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マイコプラズマは難しい

[2024.07.12]

 ハイサイ、院長の高良です。連日の熱中症アラート続きで熱中症で受診される方も増えてきています。電気代は気になりますが、エアコンでの温度管理に努めましょう。

 コロナの流行に関しては、報道などもありみなさんご存知のこととは思います。しかし今年はマイコプラズマの流行もあり、肺炎にかかっている方が急増しています。6月あたりは、2 日に1人はレントゲンをとると肺炎があります、、、という異常事態になっていました。

 ところでマイコプラズマってなんですか?と思った方多いのではないでしょうか。
 マイコプラズマは肺炎、気管支炎などを引き起こす細菌感染の1つです。咳や発熱が主な症状であるため、はじめはただの風邪ですと診断されることが多く診断に時間がかかります。
 「薬をもらったのに頑固な咳がずっと続く、熱が下がらない」といった経過からマイコプラズマが疑われ、診断につながっていきます。
 一般の細菌と構造が違い、一般の細菌は細胞膜と細胞壁の2種類で囲まれていますが、マイコプラズマは細胞壁がなく細胞膜のみでできています。このため抗菌薬も特定の抗菌薬しか効果がなく正しく診断されないとなかなか治らないので厄介な病気です。
 もちろん検査(クリニックでは抗原検査が主)で診断がつくこともありますが、抗原検査の感度は30%程度という報告もあり検査だけで特定することが難しいです。感染力自体が強く家族内感染は感染した児童の家族の40%が発症するとの報告もありますので、周囲の感染状況などから積極的に疑っていくことが大事だと思われます。
 先ほど、特定の抗菌薬しか効果がない書きましたがマイコプラズマに対してはアジスロマイシンやクラリスロマイシンという抗菌薬が一般には処方されます。
 なかなか診断に時間がかかることがあり、肺炎も発症することもある病気ですので早く流行がおさまってほしいものです。

 リュウゼツランというみたいですが、突如細長い茎が生えてきてびっくりしました。どうやら花が咲くようです。調べてみると花が咲くまで10年以上もかかることもあるとのことで楽しみにしていますが、花が咲くと枯れてしまうとも書いていたので寂しい気持ちもあります。。。。

 

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