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麻疹(はしか)の動向が気になります。

[2024.03.16]

 ハイサイ、院長の高良です。

 皆さんもご存知と思いますが、3月1日に大阪で3月8日に東京で麻疹の発生報告があり報道されていました。その後、3月12日には京都でも発生報告があり公共交通機関などの使用もあったとのことで感染が広がらないか心配です。

 2018年に沖縄で麻疹の流行があったことを覚えている方もいるかと思います。当時は、外国人観光客から感染伝播され沖縄県内でも101名まで広がっています。基本的には一度かかった方はかかることはない(終生免疫)ことやワクチンの予防効果が非常に高いことから、しっかりと対応すれば怖い病気ではありません。実際、ワクチンの効果もあり2015年からは日本は麻疹排除状態であり、今回のように発生例は海外からの流入によるものが主となっております。

麻疹(はしか)とは

・感染経路
 空気感染をします。非常に感染力が強く、インフルエンザの感染力の約10倍あります。空気中に暴露されると生存ウイルスは1 時間程度浮遊しているそうです。マスクや手洗いでは予防が困難であり、予防にはワクチンが必要になります。

・症状
 潜伏期間は10日間前後と長く、2~3日ほど一般的な風邪症状(熱、鼻汁、咳)などの症状が出た後に39度以上の高熱と全身の発疹が出現します。発疹は耳後部から始まり顔面や四肢末端へ広がっていくことが多いです。風邪症状がある初期のころに頬粘膜に小さな白色の斑点(コプリック斑と言います)を認めることがあれば麻疹が疑われます。
 中耳炎や肺炎を併発することもあり、1000人に1人程度ですが脳炎を発症すると言われています。

・治療
 麻疹に対する抗ウイルス薬など特別な治療はありません。対症療法(症状を抑える治療)を行い自然治癒を待ちます。

・登校制限は?
 発疹を伴う発熱が解熱した後、3日間を経過するまで出席停止になっています。

・予防は?
    基本的にはマスクや手洗いでも不十分になります。ワクチン接種が必要になります。

 自分がワクチン接種受けたかどうかわからない方も多いかと思います。以下のサイトで確認できるようなので参考までに

年齢でみる不足している可能性があるワクチン

 

 


 

 

 

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