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コロナ感染者急増。5類になってからどうなった?

[2023.06.16]

 コロナ感染者数の増加し、第9波が到来かと報じられるようになってきましたが、当院の診療状況としては第9波といっていいほどふえている印象です。
 数字の上でも当院で診断したコロナ患者の1週間の数は、3(5/15~5/20)→13(5/22~5/27)→28(5/29~6/3)→23(6/5~6/10)→49(6/12~6/17)とGW後から激増しています。また、年齢層も特徴はなく満遍なく年代に関係なく感染されております。

 コロナウイルスの感染力の強さに驚かされますが、社会は平時を取り戻している途中でありコロナ感染症の扱いも5類へと変更され、いくつか変わったことが出てきました。
 影響が大きいところで言うと、自宅療養の考え方の変更ではないでしょうか?コロナが始まった頃は14日間の隔離期間が設けられておりましたが、その後10日間→7日間、今回はいよいよ5日間まで短縮されました。自宅隔離(法的拘束力あり)も、5類になった今では自宅療養をすすめる(法的拘束力なし)へ変更されております。

                           厚生労働省より引用

 ここで注意点が1つあります。それは5類になる過程で自宅療養期間は5日間へと短縮されましたが、コロナウイルス自体は変化したわけではないので6日目~10日目までは感染力が弱くはなっておりますがまだ残っているという点です。
 ですので、制度が変わって症状が改善していれば6日目から学校や仕事(職種にもよります)へ復帰できるわけですが、10日目まではマスクの着用や重症化リスクを持つかたへ接触しない(病院内へ入ることもこれにあたります。)事をお願いしております。

 制限も緩くなったしこのまま皆感染していけば、集団免疫でコロナは終わるのかと言うとそうでもないようです。

 こちらは医学雑誌THE LANCETに掲載された論文ですが、内容をものすごく簡単にまとめると『コロナに感染することによるオミクロン株の再感染予防効果は低いが、再感染した場合の重症化リスク予防効果は高い』と言うことのようです。

 確かに最近診断されるかたは、2回目です。3回目です。といった方がすごく多いような気がしています。

 まだまだ社会はwith コロナ継続のようです。流行状況に応じた感染対策を行うことと、体調を整えて免疫力を高めていくことが大事なようですので私もコロナ禍で中断した運動を流行の切れ目を狙って再開したいと思います。

 

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