高齢者対象の帯状疱疹定期接種開始のお知らせとその必要性について
ハイサイ! 院長の高良です。
本日より、那覇市において【高齢者対象の帯状疱疹定期接種】が実施されます。今回の記事では、なぜ帯状疱疹ワクチンの接種が推奨されるのか、根拠となるガイドラインや報告事例をもとに詳しくご説明いたします。
帯状疱疹とは?
帯状疱疹は、かつて水痘(水ぼうそう)にかかった際に体内に潜んでいた水痘帯状疱疹ウイルスが、免疫力の低下などをきっかけに再活性化して発症する病気です。
主な症状は、体の片側に帯状に分布する水疱と激しい痛みです。さらに、治癒後も続く「帯状疱疹後神経痛」により、日常生活に支障をきたす場合があるため、予防接種による事前対策が非常に重要とされています。
接種が推奨される根拠
1. 厚生労働省および各専門学会のガイドライン
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厚生労働省の見解:
厚生労働省は、帯状疱疹による合併症(特に帯状疱疹後神経痛)の発症リスクが高い高齢者に対し、ワクチン接種を推奨しています。生ワクチンと組換えワクチンの双方について、その予防効果や安全性が十分に確認されており、各自治体でも定期接種として実施されています。 -
専門学会の報告事例:
近年、国内外の複数の研究や報告により、ワクチン接種後に帯状疱疹の発症率および帯状疱疹後神経痛のリスクが有意に低減されることが確認されています。特に組換えワクチンについては、接種後1年で90%以上の予防効果が期待されると報告されており、高齢者の生活の質の向上に大きく寄与するとの評価があります。
2. 実際の報告事例
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報告事例①:
70歳以上の高齢者において、帯状疱疹発症後の後神経痛が長期にわたり患者の生活の質を低下させるケースが多数報告されています。ワクチン接種により、発症リスクが大幅に軽減される結果が示され、医療現場での実施が急務とされています。 -
報告事例②:
一部の医療機関では、ワクチン接種後の副反応はあるものの、重篤な副作用は非常に稀であることが確認されています。接種により、後神経痛の発症率が低下した患者の実例もあり、これらの報告はワクチンの有用性を裏付けています。
これらの根拠をもとに、厚生労働省や各医療学会では、定期接種を通じた早期予防が強く推奨されています。
接種の概要(那覇市定期接種の内容を参考に)
対象者
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65歳以上の高齢者(対象期間:昭和35年4月2日~昭和36年4月1日生まれの方など)
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60~64歳で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害により障がい者手帳1級をお持ちの方
※令和7年度から令和11年度に限り、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる方も対象となります。
接種費用と回数
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生ワクチン(阪大微研製):
自己負担額:1回 5,000円、接種回数:1回 -
組換えワクチン(GSK社製):
自己負担額:1回 9,000円、接種回数:2回(2か月以上の間隔)
※生活保護受給者は無料で接種可能です。
予約・当日の持ち物
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希望するワクチン(生ワクチンまたは組換えワクチン)を、実施医療機関へ直接ご予約ください。
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当日は、【帯状疱疹予防接種のお知らせおよび予診票】、接種料金、身分証明書(マイナンバーカード等)をご持参ください。
詳細は那覇市の公式情報(那覇市公式ホームページ)もご参照ください。
安謝ファミリークリニックでの取り組み
安謝ファミリークリニックでは、最新の医療情報と専門家の見解をもとに、患者様の安全と健康を最優先に考えた医療サービスを提供しております。帯状疱疹ワクチンについても、以下の点を重視しております。
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安全性の徹底管理:
接種前の問診や健康状態の確認を十分に行い、免疫機能に問題がある方への対応も慎重に実施します。 -
最新情報の共有:
厚生労働省および各専門学会の最新ガイドラインに基づいた情報を、随時患者様にお伝えし、安心して接種を受けていただけるよう努めています。 -
患者様の声の反映:
実際に接種を受けられた方の報告事例やご意見をもとに、より良い医療提供のための改善を続けています。
まとめ
帯状疱疹は、高齢者にとって重大な合併症リスクを伴う病気です。厚生労働省や専門学会のガイドライン、実際の報告事例からも明らかなように、ワクチン接種による予防効果は高く、後神経痛などの深刻な合併症を防ぐために非常に有用です。
安謝ファミリークリニックでは、患者様一人ひとりの健康を守るため、積極的なワクチン接種を推奨しております。ご不明な点やご予約に関しては、お気軽に当クリニックまでお問い合わせください。
※本記事は、那覇市公式ホームページの情報(更新日:2025年3月28日)および厚生労働省、各専門学会のガイドライン・報告事例を参考に作成しております。
皆様のご健康と安心のため、どうぞご検討ください。
このブログ記事が、皆様の正しい判断と健康維持の一助となれば幸いです。