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【那覇市警報中】りんご病(伝染性紅斑)にご注意ください!症状と感染対策のポイント

[2025.09.22]

 ハイサイ! 安謝ファミリークリニック院長の高良です。
 那覇市より「りんご病(伝染性紅斑)」の警報が発令されています。特に小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、感染拡大防止のため、正しい知識と対策が重要です。
りんご病の主な症状とご家庭でできる感染対策のポイントをまとめました。



public Health Liblaryより

りんご病ってどんな病気?

りんご病は、正式名称を「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」といい、ヒトパルボウイルスB19というウイルスによって引き起こされる感染症です。主に頬が赤くなる特徴的な発疹が、りんごのように見えることから「りんご病」と呼ばれています。

1. 主な症状

りんご病の典型的な症状は以下の通りです。

  • 頬の赤み
    顔、特に両頬に鮮やかな赤い発疹が現れ、最も特徴的な症状です。

  • 網目状の発疹
    手足や体に、レースのような網目状、あるいはまだら状の赤い発疹が出ることがあります。かゆみを伴うこともあります。

  • 微熱やだるさ
    発疹が出る数日前から、軽い発熱、頭痛、関節痛などの風邪のような症状が見られることがあります。

  • 症状が出ないことも
    感染しても、全く症状が出ない不顕性感染の方もいます。

【ポイント】
発疹が出た頃には、すでに感染力はほとんどありません。最も感染力が強いのは、発疹が出る前の、風邪のような症状の時期です。
つまり、感染力がある時期に診断することが困難という点が感染対策を行う点で難しいところです。

2. 感染経路

主に、咳やくしゃみなどによる飛沫感染や、ウイルスが付着した手で口や鼻を触ることによる接触感染で広がります。

3. 特に注意が必要な人

  • 妊娠中の方
    妊娠中に感染すると、胎児に影響を及ぼす可能性があります。心配な場合は、すぐに医師に相談しましょう。
    現在、那覇市では警報が出ているため普段から手洗い・マスクの着用など感染対策を行うのが無難です。

  • 免疫力が低下している方
    重症化するリスクがあるため、注意が必要です。


ご家庭でできる!りんご病の感染対策3つのポイント

りんご病のウイルスには、残念ながら有効なワクチンや特効薬はありません。そのため、日頃からの感染予防が非常に重要です。

1. こまめな手洗い・手指消毒の徹底
外出から帰った後や、食事の前、咳やくしゃみをした後など、こまめな手洗いを行いましょう。アルコール消毒液は、ヒトパルボウイルスに関しては効果があまり期待できないため石鹸で丁寧に洗い流水でしっかりすすぎましょう。

2. 咳エチケット
咳やくしゃみをする際は、口や鼻をティッシュやハンカチ、上着の袖などで覆い、周りの人への飛沫を防ぎましょう。

3. タオルや食器の共用を避ける
家庭内で感染者が出た場合は、タオルや食器の共用を避け、感染の拡大を防ぎましょう。前述しましたが、発疹が現れたときには感染力はほとんどありません......


こんな時はご相談ください

  • お子さんに頬の赤みや発疹が見られたら

  • ご家族にりんご病の症状が出た方と接触があったら

  • 妊娠中にりんご病の感染が心配な場合

りんご病は発疹が出てしまえば、多くの場合、特別な治療を必要とせず自然に治ります。しかし、他の病気との区別や、特に妊娠中の方への影響など、不安な点があればお気軽にご相談ください。


まとめ

那覇市で警報が出ている「りんご病」。特徴的な発疹が出た時には感染力は低いですが、発疹が出る前の「風邪のような症状」の時期が最も感染力が高いことを覚えておきましょう。

基本的な手洗い・うがいの徹底、咳エチケットなど、日頃からの感染対策で、ご自身や大切なご家族を守りましょう。

 

 

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