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2型糖尿病予防にフルールジュースが役に立つ?

[2025.10.06]

ハイサイ! 安謝ファミリークリニック院長の高良です。
「2型糖尿病」と聞くと、食生活、特に糖分の摂取を厳しく制限しなければならない…そう思っていませんか?もちろん、適切な食生活は非常に重要です。しかし、最新の研究ではフルーツジュースが2型糖尿病予防に良い!?ようなので情報提供させてください。

日本からの朗報!フルーツジュースが2型糖尿病リスクを軽減?

British Journal of Nutrition掲載された論文によると、2型糖尿病の遺伝的リスクが高い日本人において、フルーツジュースの摂取が多いほど、2型糖尿病の発症リスクが低いことが示されました。

この研究は、数千人の日本人を対象に、約8.5年間追跡調査を行った大規模なものです。遺伝的な要因を詳しく分析した上で、食生活と糖尿病の発症リスクの関係を調べています。

具体的にどのくらいリスクが減ったの?

論文の詳細なデータによると、2型糖尿病の遺伝的リスクが高いグループで、フルーツジュースを最も多く摂取する人たち(上位25%)は、最も摂取しない人たち(下位25%)と比較して、なんと2型糖尿病の発症リスクが約25%も低いという結果が報告されています。

これは、「フルーツジュースを全く飲まない人」に比べて「毎日適度にフルーツジュースを飲む人」の方が、1/4も糖尿病になる可能性が低い、と解釈できます。もちろん、この研究は観察研究であるため、「フルーツジュースを飲めば必ず糖尿病にならない」という因果関係を断定するものではありませんが、非常に興味深い関連性を示唆しています。

なぜフルーツジュースが予防に繋がる可能性が?

「フルーツジュースは糖分が多いのでは?」と心配になる方もいるかもしれませんね。しかし、フルーツジュースには、ビタミン、ミネラル、そして抗酸化作用のあるポリフェノールなど、健康に良い成分が豊富に含まれています。これらの成分が、血糖値のコントロールやインスリン感受性の改善に寄与している可能性が考えられます。

ただし、ここで言うフルーツジュースは、100%果汁のジュースを指します。加糖されたジュースや清涼飲料水とは異なりますのでご注意ください。

糖尿病予防にフルーツジュースを取り入れる際のポイント

今回の研究結果は、遺伝的なリスクを抱える方々にとって、食生活の選択肢を広げる良いニュースと言えるでしょう。しかし、以下の点には注意が必要です。

  1. 「100%果汁」を選ぶ: 加糖されたジュースではなく、必ず100%果汁のフルーツジュースを選びましょう。

  2. 適量を心がける: 何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」。適量を守ることが大切です。厚生労働省の「健康日本21」では、果物の摂取目標量を1日200gとしており、その一部をジュースで補うのも良いでしょう。

  3. バランスの取れた食生活: フルーツジュースだけで糖尿病が予防できるわけではありません。野菜やタンパク質を豊富に摂り、バランスの取れた食生活を基本にしましょう。

  4. 定期的な運動: 食生活だけでなく、適度な運動も2型糖尿病予防には欠かせません。

安謝ファミリークリニックからのメッセージ

今回の研究結果は、2型糖尿病の予防戦略に新たな視点を提供するものです。特に「遺伝的に糖尿病のリスクが高い」と心配されている方にとって、過度な糖質制限に神経質になりすぎず、100%果汁のフルーツジュースを上手に食生活に取り入れる選択肢があるかもしれません。

もし、ご自身の糖尿病リスクについて不安がある方や、具体的な食生活のアドバイスを受けたい方は、ぜひ安謝ファミリークリニックにご相談ください。私たちは、皆さま一人ひとりに合った健康サポートを提供いたします。

安謝ファミリークリニックは、あなたの健康を全力でサポートします!

 

 

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